「車いすのままタクシーに乗れるのか」
2023年10月20日(金)
全国の車いす利用者さんが実際にチャレンジをしました。
結果の詳細は上記のDPI日本会議の記事から確認をしてみてください。
一部抜粋しますと・・・
・全国では乗車拒否するタクシーが増加傾向
・東京エリアでは拒否が減少
・電動車いすの拒否が増加
・運転手が車いすの乗降方法を知らない
筆者が気になった下記2点について
・電動車いす
・運転手の乗降技術
タクシー経験者の意見をつづっております。
10月に行ったUDタクシー利用調査結果【乗車拒否は増えた?】
DPI日本会議のUDタクシー利用調査結果ですが
やはり
車いすの乗車拒否は一定数ありました。
今回の記事では調査内容から気になった2点について筆者の意見を簡単にまとめております。
そもそも電動車いすは危険すぎる
車いすのまま乗車ができるメリットがあるのがJPNタクシー、
ジャパンタクシーです。
後部のスライドドアを開けてスロープを設置することで横から車いすごと乗車が可能。
しかし
電動車いすは危険です。
1⃣電動車いすの移動操作は利用者さん
・スロープを上るときにバランスを崩したら?
運転手が支えることになっていますが重い電動車いすです。
一人で支えることできますか?
・車内で車両の内装を傷つけたら?
車いすのサイズ感、利用者さん任せで大丈夫でしょうか。
車内の内装を傷つけてしまいそう。
2⃣車内で方向転回できなければ横向きのままで走行
・走行中の揺れに耐えられる?
電動車いすのホールドはどれくらいあるのでしょう。
タクシーのブレーキやカーブでの横揺れに車いすが横向きの状態で安全といえますか?
・シートベルトは前向き乗車専用ですよ?
シートベルトは体が横向いてても大丈夫でしょうか?
電動車いすはJPNタクシーには不向き
・重い
・不安定
・車内で方向転回できないものがある
・横向き乗車とか本気?
・運転手ひとりで安全に送迎できる?
UDタクシーの中でも日産のセレナなど
車両の後部ハッチから乗り込むタイプの車でないと電動車いすは安全に乗車できません。
なので電動車いすで
街を流しているJPNタクシーに手を挙げて乗車することは危険。
配車センターへの依頼もJPNタクシーでは対応が難しいため
セレナなどの大型UDタクシーをご利用ください。
ここは理解していただきたいポイントになります。
危険な営業行為を受け付けないだけです。
乗車拒否をしていると判断してほしくありません。
運転手が一人で営業するJPNタクシーの能力不足なのです。
今後、JPNタクシーにどこまでの能力を求めるのか
意見をしっかり吸い上げる必要があるでしょう。
▶過去には電動車いすの乗車拒否で営業停止を受けた車両もあるとのこと◀
運転手の乗降技術【ユニバーサルドライバー講習の必要性】
JPNタクシーの運転手が「車いすの乗降方法を知らない」
そんな理由での拒否があったみたいです。
JPNタクシーに乗るには【ユニバーサルドライバー】講習を受ける必要があるので「知らない」ことはありえません。
「知らない」ではなく
「理解していない」
「忘れた」
が正しいのでは?
車いす乗車の回数が少なすぎて講習を受けても一年間まったく車いすを乗せないなんてよくある話です。
ただ
車いすを乗せる準備が面倒で拒否した可能性もあるでしょう。
通常業務中の利用機会が少ないため
定期的な講習による技術の定着が求められるところです。
2024年10月
現役タクシードライバーの方からのご意見をいただきました。
『ジャパンタクシーに乗っている人はみんな車椅子のままお乗せする講習を受けていると記事にありましたが、実はちがうんです!!
タクシーセンターでの講習では車椅子のたたみ方とかは習いましたが、ジャパンタクシーに車椅子を乗せるのはやっていないんです!!
先輩からの話では、1日タクシーセンターで車椅子の乗降など練習したと聞いたので、先日、タクシーセンターに問い合わせたところ、今年新規でとったならあの人数ではできなかったとの回答でした』
とのこと。
車いすの乗降方法について
講習を受けられないことがある
という意見をいただきました
・メーカー
・タクシー協会
・タクシー会社
業界全体でのフォローが必要ですね
ユニバーサルデザイン7原則を満たした車両開発を求む
1:公平性
だれにでも公平に利用できる
2:自由度
使ううえで自由度が高い
3:単純性
使い方が簡単ですぐわかる
4:わかりやすさ
必要な情報がすぐに理解できる
5:安全性
うっかりミスや危険につながらないようになっている
6:体への負担の少なさ
無理な姿勢をとることなく、少ないチカラでも楽に使用できる
7:スペースの確保
アクセスしやすいスペースと大きさを確保する
ユニバーサルデザインタクシーである
JPNタクシー(ジャパンタクシー)
利用者さんにとっても
運転手にとっても
ユニバーサルデザインの7原則を満たした車両であれば不満を軽減できるでしょう。
今回
DPI日本会議の調査結果がでましたが、
JPNタクシーの車両の改善をして運転手の負担軽減をすること。
運転手の負担軽減こそがUD(ユニバーサルデザイン)タクシーの目指すべきところだと思います。