筆者がタクシー運転手をしていた時の苦い思い出を記事にしました。
タクシー運転手になりたいけど迷っている方
今、タクシー運転手で苦労している方など
気軽に読める内容になっていますのでぜひご覧ください。
【タクシー運転手体験談】新人タクシー運転手の苦い思い出7選
タクシー運転手になって
初日は先輩運転手に隣に乗ってもらう横乗りがあります。
横乗りのときは順調にこなせた仕事も次の日からは一人。
不安の中、一人での運行が開始します。
タクシーはひとり社長って言われるくらい行動のすべては自分自身にかかってます。
そんなひとり社長の私の残念な苦い思い出をつらつら書きました。
酔っ払いに怒鳴られた
タクシー運転手をするうえで避けては通れない酔っ払いのお客さん。
タクシーをやってみたい人にとって不安を感じることの一つだと思います。
私も怖い思いをしたことはあります。
それは、たしか日付が変わるか変わらないかくらいの深夜でした。
名古屋駅近くで二人組のお客さんが手を挙げていたので乗車。
見るからにフラフラしていて酔っぱらっていました。
行き先を尋ねると「おおはる」って答えが。
新人の自分にはすぐに大治町だとはわからなくて・・・。
「わからないときはお客さんに聞く」と指導して頂いていたので
「申し訳ございません、教えていただけますか?」とお客さんに教えていただくことに。
すると
「ばかやろう!!タクシー運転手のくせに道がわからんだと。
いますぐやめちまえ!!」
「ばかやろうが」
ひえー
今すぐ逃げ出したい~
タクシーの外にも声がもれるくらいの大声で怒鳴られました((+_+))
マジであるんだ、このシチュエーション。
2人組のひとりが道を支持していただきなんとか目的地へ着いたんですが冷や汗だらだらで心臓バクバク。
震える手を抑えながら会計をすませた思い出です。
✓そもそも名古屋市のとなりの大治町を知らないなんて勉強不足な部分があった自分が問題。この日以来、大治町は一生忘れない地名になりました。
ナビが遠回り
ある朝、営業所から普段行かないエリア(緑区)までの仕事を頂き無事に一件目が終了。
すると無線で配車の連絡がピピーピピーっと入りました。
走行中でも気付ける仕様で無線の連絡は大きめのブザー音になっています。
新人のときはとにかくいただける仕事はゲット。
ナビ通り無事にお客さんの家に到着し目的地を確認すると「センチュリーホール」との答えが。
金山駅近くのセンチュリーホール。
いまならわかるよ、今ならね。
でも当時の私には最短で行く道がわかりませんでした。
なので道が不案内のため「ナビ」を使わせてもらうことに。
お客さんは快く承諾していただき、いざ出発!
するとナビは反対方向に指示、
もちろん、当時の私はそれが反対方向なのかなんてわからない。
グルーっと近所を一周してから行べき道へ進行することに。
いったいなんだったんだ、今の・・・。
お客さんの一言
「一周したねぇ」
・・・・
緊張のあまり答えられない自分。
「ナビが~」なんて言えないし。
目的地までシラケた空間での移動になってしまいました。
ごめんなさい。
お叱りはありませんでしたが無駄走りをしていた分はメーターを切った方が良かったのかとか後悔が残る仕事でした。
✓「ナビをセットしたら走行する前に道順を確認すること」が教訓になりました。
地元のスーパーがわからない
無線での配車での仕事。
目的地は「ヤマナカ」でした。
名古屋には山中という地名もありますが今回はヤマナカというスーパー。
すごい近所だったんですが当時の私は知りませんでした。
ここでもナビを承諾していただくことに。
ナビ通り走行すると右折の指示が「右です」「右です」
あかん
通り過ぎた・・・
曲がるタイミングを逃して遠回りに・・・。
完全なる自分のミス。
「申し訳ございません」
ムスッとされてるお客さんでしたが遠回り分もお支払いいただきました。
なんだかごめんなさい。
✓気軽な近所への買い物だったのに不快な思いをさせることに。ただただ申し訳ない。
体臭対策をしていなかった
新人の当時はとにかく走れと言われていたので待機する仕事はせずにひたすら流しの仕事と無線の仕事に明け暮れていました。
休憩以外は走っているので汗をかきます。
汗のニオイ、自分では気づきにくい。
たぶん、そうとうヤバかったのかもしれません。
自分ではわかりません。
ある日、お客様が
「スーツ着て仕事してる人たち朝から晩まで着替えずに仕事して汗かくだろうね」なんて言われて
「いやー、大変ですよね」と他人事のように答えたんです。
鈍感な私はすぐにはわかりません。
その後、休憩中に汗だくの自分に気づき、
「まさか」
そうです
直接「くさいよ」なんて言えないからやんわりと教えてくれたのかと。
✓この日以降、着替えを車に準備するようになりました。
休みの日もフラフラ
私が勤務したのは朝から夜中まで仕事する隔日勤務。
7時ごろから翌日の3時ごろまで。
実質2日働いて次の日1日休むって感じです。
いやー
この勤務、緊張感をもっていた最初のころは大丈夫だったんです。
けっこうやれるもんだねって思っていました。
でも慣れるにつれて、休みの日はずっと眠たい。
なんだかチカラ仕事とかしたくなくてフラフラ状態に。
休日の趣味はゲームくらいになっていました。
すみません、もともとゲームだった・・・。
✓隔日勤務、平気な人は平気。アクティブな人たくさんいましたよ。向き不向きがある。
エナジードリンクを飲みすぎて吐く
最初のころは緊張感もあってか夜中になっても眠たくありませんでした。
でも慣れてくると状況が変わります。
知ってる道、知ってる建物がだんだん増えてきて緊張感が減ってきました。
慣れとは怖いもので眠気を呼んできます。
先輩には「眠気覚ましにはコーヒーを飲んで10分休め」と教わりました。
タイミングが良いと確かにスッキリできます。
でも眠たくなることがあるのは事実。
もっともっと強い刺激を求めるようになるのが人間。
某レッドブルとか
某モンスターとか
仕事のたびにエナジードリンクを飲むようになりました。
なんだか「やれる気がする~」って感じで調子にのって飲むのが習慣に。
そんなある日、仕事を終えて帰る途中
めちゃくちゃ気持ち悪くなって・・・。
おエーーーー
ドリンク臭のするものを吐く自分。
やっちまったなー。
あとあと考えたらカフェイン取りすぎだったのかなって反省。
コーヒーをタイミングを考えて飲む作戦に変えました。
✓この日以来エナジードリンク飲んでません。結構好きなんですけどね。
ジャパンタクシーが通れない高架下がある
私がタクシーを始めてからしばらくして世界のTOYOTAさんが日本の新しいタクシーを開発。
ジャパンタクシーがデビューしました。
タクシー業界の人も開発に参加したとかで日本で使いやすいタクシーとして登場。
当時は、業界人もお客様もクラウン派の人たちが大勢いた印象です。
今はだいぶ台数が増えたのかタクシーのイメージはジャパンタクシーになってきましたね。
そんなジャパンタクシー、ちょっと全高が高いです。
1750㎜
クラウンコンフォートは
1515㎜~1525㎜
この高さの違いが私に悲劇を巻き起こしました。
名古屋には電車の高架下を走れるエリアがあるんです。
古い高架の場合、低く作ってあるため全高の高い車は通り抜けできません。
普段から全高の高い車に乗っていればわかるんです。
ただ新しく登場したジャパンタクシー。
しだいに高架下に突っ込んで傷つけた事故例が報告され始めました。
ある日、私にも試練がやってきました。
きっとお客様は昔からタクシーを使って通ってきた道なんでしょう。
「行け、行け」と指示。
私が「無理です」と言っても聞く耳もたない感じでした。
しかたなく遠回りして目的地の病院に到着することに。
するとダンマリを貫くお客さん。
どうやら支払い拒否をするようです。
後ろにはつぎの車が詰まってきています。
どうすんねん。
・・・・ふう
私が折れました。
お客さん乗っけて会社と警察とかで事情説明する気にはなれません。
お客さんも病院の予約があるだろうし
私も一時間3000円の仕事を目標に一日頑張ってるのでトラブル対処で時ありません。ありません。
✓タクシー料金2000円強は運転手の私もちで事件を消し去りました。
まとめ【コミュニケーション能力が大事】
今回
新人時代の体験談を7例あげてみました。
もうちょっとコミュニケーションの取り方が上手だったら防げたミスがあったかも。
また、ミスしてしまった場合とか
すぐさま機転をきかせて会話ができると被害がもっと小さく済んだのかも。
悔やまれる思い出です。
これからタクシー運転手になろうと悩んでいる人のヒントになったらと思い記事にしてみました。
参考にしていただけたら幸いです。